じゃばじゃば日記

私は

ストオブを出しました。

１２月１日でした。

私は

まだ独り者

ですし

ここは

あまり

雪も降らない

土地柄なので

灯油や

ガスを

使うような

ものではなく

電気式の

ストオブでした。

我が家には

当然

炬燵もなく

暖房などと

いうものも

生来使わない

性質（ﾀﾁ）でしたので

冬場の暖は

専ら

この

小さな

電気式ストオブ

に

頼っていたのでした。

その

ストオブは

高さおよそ

１,５尺、

幅は

１,２～３尺

ほどの

大きさでした。

そのストオブは

小さい割りに

なかなか

優秀で

電源を入れてから

暖まるまで

少し

時間が

かかるものの

一度

熱くなれば

独り者の

部屋ひとつ

暖めるには

十分でしたし、

何より、

この

ストオブには

水を入れるタンクが

ついており、

ストオブが

熱くなると

水が蒸発して

加湿器の

役割も

兼ねてくれるのでした。

およそ

日本の冬は

乾燥して

唇も

乾きやすい

ものですから（持ち主は毎年冬になるときっと唇を切っていた）

この

ストオブの

加湿機能は

ありがたいものでした。

こうして

静かな部屋の中で

そのストオブだけが

フツフツクツクツ

と

蒸気を

上げる音を

聞いていると、

今年も

冬になったな、

と

蜜柑をほおばりながら

私は

思うのでした。