七人の侍初めての
黒沢作品
でしたが、
さすがに
黒沢作品の
代名詞
とも
いうべき
映画でした。
文句なく
名作だと
思います。
以前にも
書いたと
思いますが、
漫画でも
小説でも
映画でも
アニメでも
およそ
物語
という
ものを
作り上げるうえで
もっとも
大切なのは
キャラクター
です。
これは
持論ですが。
魅力ある
キャラクター
が
まず
第一にあって
彼らが
動くことによって
物語が
生まれる。
決して
物語が
あって
その中で
彼らが
動き回るのでは
ないのです。
そういう意味で
この
七人の侍
は
やはり
傑作と
言うべきでしょう。
タイトルに
ズバリ
ある通り
この作品は
七人の侍
の
物語
なのです。
百姓たち
や
野武士
たちは
舞台装置でしか
ありません。
もちろん
百姓たちの
苦悶や
それに絡まる
当時の
歴史観なども
胸に響くものが
ありますが、
あくまで
メインは
七人の侍です。
腕も頭も切れる頼れるリーダー
腕の立つ二番手リーダーの右腕的存在
戦経験も豊富なリーダーの旧知の友
剣の腕はピカイチぶっきら棒に見えるが実は情にも厚い
冗談が上手でみんなのムードメーカー
荒々しいが実は百姓の生まれ子供に好かれるおバカキャラ
リーダーに惚れ込んだ青二才実直で真面目
この作品が
キャラクターを
第一に
考えているのは
前半
たっぷり
2時間使って
七人の侍が
集まる様子を
描いていることでも
察せられます。
要はまるまる
一作品分を
使って
一人一人の
キャラクターを
丁寧に
描いていくのです。
違う言い方を
すれば
キャラクター紹介を
2時間
かけて
おこない、
それから
本編が
始まる
と
言っても
いいでしょうか。
もちろん
後半の
百姓、七人の侍
と
野武士
との
攻防も
迫力が
あり
引き込まれます。
ただ、
それは
あくまで
前半部分が
あってからこそ
後半の
合戦が
緊張感と
躍動感の
ある
シーンに
仕上がっていると
思います。
内容に
関して言えば
やはり
菊千代(おバカキャラ)
の存在が
侍たちにとっても
村人たちにとっても
救いに
なっていると
思います。
菊千代が
どうして
侍たちの(リーダーの)
後をつけてきたのかは
想像の域を
でませんが、
おそらく
自分も
百姓の出
であるということから
同じように
苦しんでいる
百姓たちを
なんとか
したかった
という
想いが
あったかも
しれません。
初めて
七人の侍
が
百姓の村に
ついた時、
あの時
菊千代が
いなかったら
野武士たちとの
戦いの結果も
変わって
いたのでは
ないでしょうか。
この作品は
およそ、
物語作り、
キャラクター作り、
という意味で
もうすでに
やるべきことを
やってしまった感
さえ
ある気がします。
最近は
どうしても
ストーリーありきの
作品が
多いような
気がして
なりません。
もちろん
映画
だけの
話では
なく。
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