ピンポーン
miu「はぁーい!」
m「あ、はぐるまさん!いらっしゃい。ごめんなさい。今kimamaお出かけしちゃってるの」
はぐるま「いや、いいんだ。今日はちょっとmiuちゃんに用事があって」
m「私に?」
は「うん。最近ミドリがここに遊びに来なかったかな?」
m「ミドリちゃん?ううん。最近は同人の遊びもしてないし、ふつうに遊びにも来てないよ」
m「ミドリちゃん何かあったの?」
は「いや・・・うん、実は・・・」
m「そう・・・そんなことが・・・」
は「うん。だからもしかしたらここに来てるんじゃないか、って思ったんだけど」
m「ごめんなさい。何の役にも立てなくて。もし見かけたりしたら必ずはぐるまさんに連絡するわね」
は「うん、ありがとう。それじゃあ、他にもミドリが行きそうなところあたってみるから・・・」
m「あ、はぐるまさん!」
は「?」
m「あの、いい加減なこと言っちゃいけないと思うけど・・・でも、私大丈夫だと思う」
m「だってね?ミドリちゃんったら遊ぶときは、いっつもはぐるまさんの話ばっかりしてるんだよ。はぐるまさんがしてくれたこと、言ってくれた言葉、嬉しいことも、悲しいことも、ミドリの傍にはいつもはぐるまさんがいた」
m「だから・・・大丈夫だと思う」
は「・・・ありがとう。それじゃあ行くね」
m「うん。また必ずミドリちゃんと一緒に遊びに来てくださいね」
は「ふぅ。さんざん回ったけど結局手がかりなし・・・ここが最後か」
ピンポーン
メリル「はぁ~い」
メ「あ、はぐるまさん!こんにちわ」
は「こんにちわ」
メ「ごめんね。今他人出かけっちゃってるけど、もうすぐ帰ってくると思うからあがって待っててね」
は「うん。そうさせてもらうね」
メ「他人ったらひどいんだよー?私を置いてけぼりにして一人でお出かけしちゃうんだもん。だから他人の分までおやつのおせんべえ全部食べちゃうんだから。バリボリ・・・」
は「ははは。ところでさ。最近ここにミドリが遊びに来なかった?」
メ「ミドリちゃん?ん~来てないけど・・・あ!そういえばこの前ちょこっと来て少しだけ他人とお話してたよ。バリボリ・・・」
は「他人さんと?それはいつごろ?」
メ「んっとね。確か一週間ぐらい前だったかな」
は(ちょうどミドリの様子が変わったころか・・・)
は「それでどんな話をしてたかわかる?」
メ「それはちょっとわからない。「お子ちゃまには関係のない話だ」とか言っちゃってさ。バリボリ・・・」
他人「お前はせんべえ食いながらお客さんと話すやつがあるか」
ポカ!
メ「いった~い。もう!バカになったらどうするのよ!」
他「その心配はないから安心しろ。はぐるまさんいらっしゃい。すいませんね。メリルが失礼したようで・・・」
は「いえいえとんでもない」
は「ところで他人さん。今メリルちゃんに一週間くらい前、ミドリがここに来たって、聞いたんですけど。その時どんな話をしましたか?」
他「どんな、って言われると、恥ずかしいんですけど・・・」
他「ミドリちゃんは、はぐるまさんにアタックしないの?みたいなことを」
は「なるほど。それでか・・・」
他「もしかして、ミドリちゃんに何かあったんですか?」
は「いえ、実は・・・」
メ「ミドリちゃん出てっちゃたの!?」
他「すいません。自分が余計なこと言ったばっかりに・・・」
は「いえ、他人さんのせいじゃないですよ。俺たちが未熟すぎたんです」
メ「あ、でも私この前ミドリちゃん見たよ?」
は「本当に!?どこで!?」
メ「うん。おととい天覇に延命剤もらいに行ったとき。ちらっとだけどあれはミドリちゃんだったよ」
他「本当か?見間違えとかじゃないだろうな」
メ「もーう。いくらなんでもお友達間違えたりしないよ」
は「天覇には社員が宿泊できる施設もあるし。行き先のないミドリが一番行きやすいところか。くそっ。どうして気がつかなかったんだ」
は「ありがとうメリルちゃん。とにかくすぐ本社に行ってみるよ」
他「あ、はぐるまさん。こんな状況作った自分が言うのもなんなんですけど・・・ミドリちゃん、大切にしてあげてください」
は「はい。ありがとうございます。それじゃあ行ってきます」
メ「ばいばーい。がんばってねー。バリボリ・・・」
他「お前、まだ食ってたのか・・・」
天覇本社
は「あの、すいません。ミドリというレーヴァテイルが最近宿泊してないですか?」
受付「失礼ですが、お客様お名前は?」
は「あ、はぐるまです。ミドリのパートナーです」
受「ミドリのパートナーのはぐるま様。パートナー証はお持ちですか?」
は「あ、は、はい・・・これ」
受「・・・」
受「はい。確かに確認いたしました。それでミドリさんですが、確かに最近数日、社員施設のほうに宿泊いたしております。しかし昨日施設を出ておられますね」
は「昨日?あの、それで、その後どこに行ったかわかりませんか?」
受「いえ、確認できるのは宿泊しているかどうかだけですから。そこまでは・・・」
は「とても大切なことなんです!!お願いします。なんとか調べることはできませんか!?」
受「そう言われましても・・・」
アヤノ「行き先なら私が知っているぞ」
受「アヤノ社長!」
は「しゃ、社長・・・?」
ア「お前がミドリのパートナーのはぐるまだな?私が天覇の社長のアヤノだ。まぁ社長なんて名前だけだがな」
は「ど、どうもはじめまして。でも、どうして俺のことを・・・」
ア「いや、先日たまたまミドリと話す機会があってな。その時お前のことも少なからず聞いたわけだ」
は「それじゃあ・・・」
ア「お前がどうして今血相抱えてここにいるのかも知っている」
は「それで、ミドリはどこに!?」
ア「帰ったよ」
は「え?」
ア「ミドリはここを出てすぐ家に帰ると言っていたぞ」
は「本当ですか!?ありがとうございます!早速家に帰ります!」
ア「はぐるまよ・・・」
は「はい」
ア「いや、なんでもない。早く家に帰ってやるといい」
は「はい!本当にありがとうございました」
ア(小言を言ってやろうと思っていたがあんな顔をされたのでは気も失せてしまったな・・・ふっ)
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